けいえむ(K.M)流 ニコニコ動画に投稿しているMIDI動画のできるまで

けいおん!!OP「GO! GO! MANIAC」のオーケストラ版を例に、私がニコニコ動画に投稿している動画のできるまでを書いてみました。ちなみに私のやり方は我流です。ご参考程度に(^^;


(1) 原曲を繰り返し聴く


 まずいつもしていることなんですが、曲の構成を把握しながらどんな伴奏にするか、どの楽器にどんな音を割り振るか、大まかなイメージができるまでひたすら繰り返し原曲を聴き続けます。忠実に耳コピする場合は原曲の楽器構成を、オーケストラ等にアレンジする場合はオーケストラの編成をイメージするのですが、私はここで頭の中にイメージがわかないと、次のステップに進むことができません・・・。
 今回は、前期OP「Cagayake!GIRLS」と同様に、エレキベースはほぼ原曲のパートのままで演奏、その他のパートはオーケストラのパートに割り当てることにしました。


(2) 耳コピ
(3) 打ち込み
(4) パート割り振り


 私の場合、適当な小節で区切って(2)~(4)を同時進行で少しずつ作っていきます。各楽器のパートにメロディと伴奏を入力してとりあえず視聴、それがいい感じだったらそのまま打ち込み続行、なんかいまいち・・・と感じた時は、この段階で割り当てパートの見直しをします。
 ちなみに打ち込みは「レコンポーザ95 リリース3」で、1音ずつ数値ステップ入力です。数値ステップ入力と聞くと、入力に手間と時間が掛かりそうだな・・・と思われるかも知れませんが、数値入力の方が慣れれば音符の貼り付けタイプのソフトより断然早く入力できます!

 今回は、弦楽パート(第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ相当)に主要なパートをほぼ全部割り振ってしまって、金管・木管楽器などは、必要に応じてユニゾンで鳴らしたり、単独で鳴らしたりするようにしました。(この辺りのアレンジ、自分自身まだまだ未熟です・・・もっといろんな曲を聴きまくって、アレンジの仕方やそのバリエーションをもっと勉強したいと思ってます。)


(5) バランス調整など


 バランスやエフェクトの調整は、いつもはMIDI音源内の機能やそれらのパラメータのみでやっていますが、今回、いつも使っているハードウェア音源「Roland SC-88VL」「YAMAHA MU100R」に加えて、サウンドフォントを利用したソフトウェア音源「TiMidity++」も使用したため、全体のバランス調整・エフェクト付加などは音声編集ソフト「Cool Edit Pro 2.1」を使って行いました。


(6) ヴォーカルのミックス

 最近、私は自作出作った伴奏に、原曲のヴォーカルをミックスする事をしています。今回もそうですw どうやってヴォーカル抽出しているは秘密・・・としたいところですが、検索サイトでググれば情報は出てきますので、私のやっている方法のネタばらしをします。大まかな手順は・・・

某フリーソフト(ヴォーカル入りWAVファイルとインストVer.のWAVファイルから抽出するタイプのソフト)

・・・でヴォーカル成分を抽出

(ここから下は、音声編集ソフト「Cool Edit Pro 2.1」)
グラフィックイコライザで不要な周波数成分を切り落とす(「あかぺら君」で消去しきれずに残る高域の音を除去)


ダイナミックプロセッシング処理でダイナミックレンジを広げて、わずかに漏れた伴奏の音を小さくし目立たなくする


薄くリバーヴを付加するなど、最終処理

 以上の事をやってヴォーカル音声の完成です。ちなみに「あかぺら君」単体だけでも抽出はできますが、不要なノイズ成分や除去しきれなかった音が若干残って結構気になるかも・・・。


(7) 映像編集


 次は、映像編集です。Corelの MediaStudio Pro 8.0 を使用して、映像・静止画・テロップなどをくっつけたり挿入しています。このソフト、とても万能で使いやすいんですが、MPEG4(H.264)形式のファイル入出力が出来ません。そのため、完成した動画は一旦AVIファイルで書き出しています。
 (今回1280x720@24fpsで作成したため、無圧縮AVIファイルで出力したら約20GBもの巨大なファイルが出来ましたw)


(8) MPEG4(H.264)ファイル変換

MPEG4(H.264)に変換する方法は、いろんな方法がありますが、私のところではAviUtlを使用しています。詳細・手順などはこちらのページ等をご参考にしてください。


完成!(制作時間:MIDI打ち込みが延べ20時間、映像編集が3時間くらい)


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